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CM制作会社に就職 どんな仕事か? 広告代理店との違いは?
CM 制作会社に就職したいという方々も大勢いらっしゃることでしょう。テレビは、実際にはNHK以外は、コマーシャル・commercialでなりたっていると言っていいでしょう。
テレビを観ている人たちの中には、コマーシャルなんてウザいと思っている可能性もありますよね。しかし、民法テレビは、コマーシャル・commercialで成り立っています。
テレビ局は、コマーシャル・commercialを抜きにして運営をして行くことができないシステムになっています。
それは、スポンサーがコマーシャル・commercialを流すことを条件にして番組を提供しているからです。
スポンサーは番組を見るよりもコマーシャル・commercialを見なさいと言っているのです。
それぞれの企業が力を入れているのは、番組の質よりは、コマーシャル・commercialの質です。ですから、次々とここに知恵や技術が集結して、レベルの高いコマーシャル・commercialが誕生しています。
いま、みなさんのアート的能力を発揮したいというのなら、コマーシャル・commercialに関わるのがいいでしょう。
いま、テレビだけでなく、街中コマーシャルに溢れかえっていると言っていいでしょう。 みなさんが、街でショッピングをするとき、どんな理由で商品を決めているでしょうか。
何か一つの種類のものを買おうというだけで現代社会はいろいろな選択肢があります。そのとき、この会社のロゴはなんとなく見たことがあるからと言った理由で手にしたりすることがあります。
この会社の商品だから安心して購入出来るという思いも時として起こるでしょう。
人たちは、全然知らないものを購入するよりは少しでも知っている商品を購入して安心したいと思っているようですね。
その消費者のみなさんが「知る」ために、コマーシャル・commercialが大きな役割を持つことになります。
何度も何度もテレビで、同じコマーシャルを見続けているうちに、脳に知識が植えつけられることになります。人たちは、脳に植えつけられた知識を頼りに、無意識化した状態でもその商品を手に取ってしまっているかもしれません。
人間の心理現象には、「ザイオンス効果」というものがあり、何度も見たり、聞いたりして接触している回数がどんどん増えてしまえば、最初、みなさんが興味はないと思っていても、段々とイメージは好意的になると言います。
現代社会は、商品がランダムに並んでいる時代ともいうことができます。その商品とその商品の違いを明確にするためにも、コマーシャル・commercialがより大きな意味を持つ時代と言っていいでしょう。
お店に行って、買うべきものは一つしかないというのなら、企業はそれほどコマーシャルにやっきになる必要はありません。
CM制作会社に就職したいと考えているのなら、ザイオンス効果とは何か、この程度のことは知っておくべきです。既に述べましたが、ザイオンス効果によって、企業は、コマーシャル・commercialの回数を増やし、視聴者に、段々と好意的に思わせる手法を取っています。
最初、観ている人たちは、こんな商品は胡散臭いと思っているかもしれません。しかし、視聴者は、観るごとに、胡散臭さが解消され、もうちょっとこの商品について知りたいという好奇心にも導かれることになります。
とにかく、全然知らない商品を購入するというよりは、コマーシャルを頻繁にしている企業の商品を購入したほうが、消費者は安心して購入することができます。
ザイオンス効果をさらに追求すれば、人間関係にも大きな影響をもたらすことになります。 単純に、全然知らない人の側に寄っていくことは出来ないですが、何度も会ったことのある人には、親近感を持って近付くことができますよね。
もしも、間柄がそれほどというケースでも、その相手と接触する回数を増やすことでより好感度もアップさせることができます。 出会えばただ挨拶するだけでも、人間関係において有効的にザイオンス効果を活用することができます。
ただし、ザイオンス効果にも注意をしなければならないことがあります。 みなさんも経験上わかっていると思いますか、最初に嫌いと決めてかかった人たちに対して、ザイオンス効果を当てはめれば、どんどん嫌いになって行ってしまうことがあります。
嫌いという人たちにコマーシャルをばんばん見せつけても、テレビにモノを投げつけたくなってしまうほど嫌いは増してしまうかもしれません。
一般的に、ザイオンス効果が期待出来るのか、微妙ですが、なんとなく嫌い程度止まりであり、興味がないという方々には効果的役割を持っています。
接触回数があまりにも多い場合、人間関係においては、警戒されてしまう可能性もあるので、多めと言いますが、適度というのは意識する必要があります。
コマーシャル・commercialにおいて、このようなことを考えるのもとても大事です。なんとなく、今まで以上、コマーシャル・commercialの持つ大事な意味が判って来たのではないでしょうか。
だから、頻繁にコマーシャル・commercialはテレビにおいて流され続けているのです。
CM制作会社に就職して、逆にコマーシャルの過剰な露出は、リスクを抱えているとも言っていいのではないでしょうか。頻繁にテレビを観てない人たちにとっては丁度いい回数なのかもしれませんが、いつもテレビを観ている方々は、「そのコマーシャルはウザい!」と思われているかもしれません。
ただしずっとテレビを見続けている対象は、高齢者の方々が多数です。高齢者の方々にそれほど購買意欲をわかせることができないので、コマーシャル・commercialは、テレビを観る回数のそれほど多くない若い人たち対象と考えれば、この程度が丁度いいのかもしれません。
ただし鍵は、頻繁に観る機会のある専業主婦たちではないでしょうか。専業主婦たちにも逆効果となってしまわないようなコマーシャル作りは出来ているでしょうか。
CM制作会社に就職しコマーシャルに関わるということは、2つのパターンに関わることになります。それは、「企画」と「制作」です。
コマーシャルの企画とは、アイデアや、ストーリー性を考える基礎なる部分です。そして、CM制作会社に就職すれば、企画の基づいて撮影など実際に向きあいコマーシャルを完成させます。
企画をしたいというのなら、CM制作会社に就職しても、期待はずれの結果になってしまうことでしょう。
企画に関わる人たちは、広告代理店のCMプランナーという職種であり、更にコピーライターやクリエイティブディレクター、フィルムディレクター(監督)、アートディレクターという人たちが関わることになります。。
CM制作会社に就職をすれば、ほとんどのケース制作だけに関わることになり、創造性を大いに発揮したいという場合、ここでは物足りないかもしれません。
CM制作会社に就職すれば、専門的な技能を学び、制作のプロフェッショナルとなって行きます。
更にCM制作会社に就職すれば、CM音楽制作会社、音響制作会社、CG制作会社、芸能プロダクションなどと言った外部の会社とも関わり合いを持つことになります。
CM制作会社の就職において、企画にあまり関わるケースはないということはあらかじめ抑えておく必要があります。
CMプランナーやコピーライターという人たちは、撮影現場で指示をしたりということがあるかもしれません。しかし、CM制作会社に就職した社員たちは、企画側の担当からコンテなど渡され、それをどう仕上げるかだけに関わっていくことになります。
創造性を発揮したいというのなら、企画を担当する会社に入社するというのがいいでしょう。だとすれば、CM制作会社に就職しても、存分に創造力は発揮出来ないということなのでしょうか。
例えば、 「声をあげ歌い商品名を叫び続ける」というコンテが、企画担当から渡されたとします。
ここから、CM制作会社に就職した人たちの出番です。彼らは、このコンテから、撮影するのに活かすことができるロケーションを決めたり、その声を発するのに相応しいのは誰かということで、キャスティングにも関わることになります。
大声を出すのに活かせる場所は、海、空港、街、森、家の中……一体どこなのでしょうか。それによって、コマーシャルの雰囲気はガラリと変わってしまうでしょう。
なかなかいいキャスティングが選別出来ない場合は、CG処理や音声だけ別録りにするなど、別のサイドからコマーシャルの完全性を求めていかなければなりません。
このように考えると、コマーシャルが成立するまでに関わり、CM制作会社に就職しても充分、創造性のある仕事はすることができると考えるべきではないでしょうか。
コマーシャル・commercialを作る会社に就職して、実際にコマーシャルだけに関わる会社の場合もあり、テレビ番組に関わることになる会社もあります。様々なCM制作会社の就職の違いがあり、映画や新聞や雑誌の広告なども仕事の範囲としてはいることもあります。
それぞれ会社に得意分野があり、CGや音響に強いなど特徴を持つ会社があります。さらに、広告代理店の子会社でありより代理店と蜜な繋がりの会社もあります。
なんとなく今までの説明で、ひょっとしたらCM制作会社に就職すれば、広告代理店の下請けとしての仕事をやって行くのかという気分になってしまった人もいるのではないでしょうか。
実際には、広告代理店は、企業の使われビトであり、CM制作会社に就職した社員は広告代理店の使われビトという思われ方をしているのは事実です。
この構図こそが一般的でしょう。ただし、一番上の企業に入社しても創造性は発揮出来るでしょうか。
広告代理店では創造性は発揮出来るかもしれませんが、ジャンルは違うと考えていいでしょう。
とにかく、CM制作会社に就職する場合、そこで何をしているのかをはっきりと見極めて、自分がそこにマッチしているのかということを考える必要があります。
基本、企業は、広告代理店を通して、制作を依頼することになります。なぜ、企業がそのようなことをするのかといえば、広告代理店が企画のプロフェッショナルであり、企業が依頼して一番安心と思っているからです。
基本、キー局のコマーシャル媒体ということであれば、大手広告代理店を通すルールが基本です。ただし、CM制作会社の就職にした人たちが、企画を広告代理店と同じレベルですることができれば、そして、それを企業に知らすことができれば、企業は広告代理店を通さないでも制作する会社に依頼しようと思うかもしれません。
今後の話しを語ることになりますが、創造する力次第では、広告代理店という巨大な岩を崩す可能性だって、CM制作会社に就職した人たちにはあると言っていいでしょう。一般的構図は壊せないと考えるのは大きな間違いです。構図につけいる隙は充分あると考えてみてはいかがでしょうか。
なんで同じ構図が確立したままかといえば、CM制作会社に就職した人たちが営業を担当しないからというのも大きな理由です。誰かが企業にストレートに働きかけることができれば、今後、この構図は大きく変わる可能性は充分期待出来ます。
CM制作会社に就職した人たちが、広告代理店の使われビトのままというのは古い観念にとらわれすぎなのかもしれません。企業は、広告代理店に依頼して、広告代理店から、更に下請けに依頼するとなれば、コストは高くついてしまうことになります。直接、下請け業者に依頼をすれば、大幅に予算は削減することができるでしょう。
ただし、CM制作会社に就職した面々には、同じクオリティーの商品を提供出来るような熟練したプロフェッショナルが顔を揃えている必要があります。その中に、あなたも顔を揃えることができるのでしょうか。
しかし、逆にコマーシャル・commercialを制作する会社にもデメリットはあります。いままで、営業の問題は、広告代理店任せにすることができていたのですが、それを同時にCM制作会社に就職した人たちがこなすことになります。
自分は創造する仕事をしたいからここへ入社したというのにガッツリ営業職の日々ということが今後考えることができます。
今後、CM制作会社に就職する人たちの仕事のあり方も変わっていく可能性があると踏まえ、仕事の内容について考えてみましょう。
CM制作会社に就職したら、以下のような役職につくことになります。
プロデューサー(P)
プロダクションマネージャー(PM)
プランナー(PL)
ディレクター(D)
カメラマン(CAM)
ライティング(照明)ディレクター(LD)
CM制作会社に就職し、全部の作業を全う出来る役職がプロデューサーです。どのような仕事をするのかといえば、広告代理店によって企画された案件をどのように映像として表現していいかということを考えて行きます。
更に、プロデューサーは、スタッフの配属、ロケーションの手配の仕事、編集や録音スタジオへの立ち合いなどの仕事をこなして行きます。
次に、プロダクションマネージャーは、プロデューサーをサポートする役目です。 プロダクションマネージャーは、広告主や広告代理店、更に、ディレクターたちのスタッフの双方の意図をしっかり汲み取って、スケジュール、予算について考え、かつクオリティを考慮した上で、制作を進行させて行きます。
ディレクターは、企画案件を映像化するにあたり、どのような方法がベストかということを考える仕事と言っていいでしょう。
例えば、絵コンテを描くのも、ディレクターの仕事の内です。映像のクオリティーは、ディレクターにかかっていると言っていいでしょう。
プランナーは、クライアントが宣伝したいと思っている商品に対して、どのような方法で、魅力的に伝えることができるか、認知度をアップさせることができるか、じっくり考える仕事です。
次に、CM制作会社に就職した方々が、どのような流れで仕事をして行くのかお話ししましょう。
CM制作会社では、プロデューサー、プランナーと言った人たちが広告代理店の依頼を受け、企画打ち合わせや企画コンテ作成にともない、制作費・スケジュール・撮影方法などについての確認を行います。
CM制作会社に就職、次の仕事は企画の決定です。プロデューサー、プロダクションマネージャー、ディレクターと言った人たちが、決定した企画の内容・条件などの確認をして行きます。さらにスタッフ構成や、キャスティングなどについて決定を行います。
演出コンテ作成や演出コンテに対しての決定もここで行い、スタッフミーティングをして撮影準備をしっかり整えて行きます。
次は、PPM(Pre Production Meeting)です。PPM(Pre Production Meeting)が何かといえば簡単に言えば会議です。ここでは、プロデューサー、プロジェクトマネージャー、ディレクターと言った人たちが、広告主に対し、広告代理店と決定させた撮影プランを提出をします。
ここから、具体的にコマーシャル撮影がスタートします。広告主からOKが出た、PPM(Pre Production Meeting)に従って、撮影は行われていくことになります。
撮影する作業は、プロデューサー、プロダクションマネージャー、ディレクターから離れてしまう訳ではなく、立ちあいのもと進行して行きます。
CM制作会社に就職し次の作業は、オフライン編集・試写です。プロデューサー、プロダクションマネージャー、ディレクターたちが、コンテをもとにして、編集の作業をして行きます。
試写の時には、広告主もしっかり立ちあい行われます。このとき、広告主から、修正を指示されることもあります。広告主とともに、撮影時に決めることができなかった様々な演出があれば、それもここで決めて行きます。
次に広告主からOKが出たものに対して、本編集・録音作業を行って行きます。ここでも、プロデューサー、プロダクションマネージャー、ディレクターが、協議しながら行って行きます。
そして、最後の段階には広告主試写・納品作業があります。ここで、広告主から、完全OKをもらうことができれば納品をして、一つのコマーシャルが完成したことになります。
CM制作会社に就職してどの程度年収を得ることができるのかもとても気になる問題ではないでしょうか。どのCM制作会社に就職した場合でも当てはまるという訳ではありませんが、あるデータがありますので参考にしてください。
CM制作会社に就職しプロダクションマネージャーの年収は、平均年収は、340万円です。年収はあまり良くないと感じるかもしれないですよね。年収よりも遙かに仕事がきついと感じるかもしれません。コマーシャルの全体をつかむ役割なので忙しいのも当然です。本当に好きでなければなかなかつとまらないのかもしれません。
ディレクターの年収は平均で344万円ほどで、プロダクションマネージャーよりも少し高い程度です。ただし、民間平均給与は、422万円(平成28年度)ということなので、一般的水準には辿り着いていないという感じです。
CM制作会社に就職して、600万円から700万円程度もらうことができる人たちもいるようですが、逆にCM制作会社の就職で280万円程度という方々もいます。
プロデューサーの年収は平均値で423万円です。多く稼ぐ人で、1,000万というという人もいますが、CM制作会社に就職し300万円程度という人たちもいます。なんでこのような給料の差がCM制作会社就職で出てきてしまうのかといえば、CM制作会社に就職しプロデューサーとしての評価は、業界に広く拡散することもあり、世間に知られるようになるのと同時に額がアップする傾向があります。
CM制作会社に就職した人たちは、コマーシャルというカタチを残すことになり、この人にはもうちょっと高いお金を出していいだろうということは一目瞭然なのです。一般的に、CM制作会社に就職して、それほど高い年収はもらうことができないという認識があるようですが、それもみなさんの能力次第でどうにでもなる問題です。
自分は創造性があるから、CM制作会社に就職して高い給料をもらうことができると思っているかもしれませんが、創造性だけピカピカ輝いていても、行動力、統率力、管理能力などプラスαの力が要求されるでしょう。
CM制作会社に就職して、かなり仕事がしんどいという話しも聞くので、ちょっと追求してみましょう。CM制作会社に就職してある程度仕事がキツイのはやむないこととして、残業200時間、パワハラ横行というニュースも聞くことがあります。そこまで行かないでも、CM制作会社に就職して、みなさん、同じような苦しみを体験しているのでしょうか。
ある社員は、残業200時間、パワハラ横行というのは事実だけど、やがて慣れると言います。CM制作会社に就職して残業200時間、パワハラ横行だとしても、やりがいが勝るということもあるのでしょうか。
電通の過労自殺事件を受けて、広告業界、つまり、広告代理店を含めての長時間労働の問題が暴露されようとしています。もちろん暴露されれば、改善する以外方法はなく、電通では、いい方向に向かっているのではないでしょうか。問題は、水面下の企業です。そこに、CM制作会社に就職した方々か含まれなければいいのですが。
いままでタイムカードというものが存在していなかったのですけど、電通の事件があり、タイムカードが導入されたという話しを聞きます。しかし、タイムカードが導入されて目に見えるカタチになったものの、残業200時間というのは、未だあり得る数字のようです。CM制作会社に就職した以前はもっとひどかったのに、これでもタイムカード導入などで改善されたということです。
コマーシャルを制作する会社に就職してパワハラに慣れるというのも実際にあり得ることなのかもしれないですよね。パワハラよりも、過酷な労働時間があり、寝る時間がない……なんて考えると、パワハラなんてなんてことない問題なのかもしれません。
創造性とは一体なんなのでしょうか。創造性とは、時間がかかるのかもしれません。創造性とは、人が見て一目瞭然のものでなければならないです。そのような創造性を実現するためには、CM制作会社に就職して時間はいくらあっても足らないのかもしれません。仕事が好きで好きで仕方ないという方々も、創造性を追求するために、自ら重労働に追い込んでいる可能性もあります。
一台の車という製品を作ることよりも、創造性を発揮するということは、CM制作会社に就職した人たちが果てしない旅をし彷徨い再びここへ戻ってくる必要があります。かつ作業が撮影など段取り通り全然いかないで、日にちばかり過ぎてしまうでしょう。
黒沢明監督ではありませんが、おおかれ少なかれ誰も、ここに晴天が欲しいと思えば、ひたすら待たねばならないので、計画はあくまでも計画であり、計画とは計画通り行かないことを言うのでは。
しかし、CM制作会社に就職して創造が完成されていく過程においていろいろな喜びを感じることでしょう。ハードワークだとしても、喜び・満足感というものがあれば、精神的に疲れさせないということがあります。CM制作会社に就職して精神的に満たされれば、肉体的にも耐えることができます。
大好きな人気アイドルを起用して、間近で出会うことができる喜びを体験することもあるかもしれません。そんな時でも入社して本当に良かったと思うでしょう。重労働で、身体がヘトヘトだとしてもです。他の仕事では向きあうことができないような出来事・経験と遭遇することができて、重労働だとしても、みなさんは、大きな大きなメリットを得ているのです。
「この小道具が欲しい」なんて我が儘な要求が現場から出てきてしまい、CM制作会社に就職した下っ端は、それを探すために街を駆けずり回り、挙げ句に深夜3時まで撮影がかかるということもあります。
このとき、「この小道具が欲しい」と言った人間が悪人なのでしょうか。しかし、いいコマーシャル作りのためにそのような拘りが必要です。それは、コマーシャルも映画も一緒です。
CM制作会社に就職しコマーシャル作りにおいて職人になる必要があるのではないでしょうか。職人というのは、非常に拘りを持ち、頑固で、時代の波にはなかなか乗ることができず、我が道を行くタイプの人間です。
一方では、現代社会の流れはどんどんシステム化されて、画一化されていると言っていいでしょう。それは、本来テレビドラマと、映画の違いと言っていいかもしれません。
テレビドラマも一生懸命スタッフが関わり作っているとも言うことができます。しかし、時間規制、予算などの問題もあり、テレビ局の社員、制作する下請け会社などが関わり、サラリーマンが主役となり、一台の車をオートメーションで製造するような感じで仕上げて行きます。
もちろん、車に対して相当の労力はかかっていますが、一台の車の設計図が出来上がれば、あとは自動装置化させて、次々画一化されたものをスピーディーに仕上げることができます。まさにそれがテレビドラマのあり方であり、テレビドラマでは、ストーリー(機能性)だけが果たせばなりたつ世界です。
一方で映画とは職人技であり、例えば、湯飲みに対して、「これは誰々が作った、○○焼きで重みがある」などという見方をします。テレビドラマは、ただ、この器でお茶を飲むことができればいいのです。
最近では、映画も、テレビ局が関わり、テレビ化してしまったという嘆きがありますが、本来、職人が作っていかなければならないものが映画だったのです。
であれば、CM制作会社に就職してかかわるコマーシャルはどちらと向きあっているのでしょうか。コマーシャルは、テレビの世界で繰り広げられているものです。テレビドラマのほうが近い場所にいますが、CM制作会社に就職して求められているのは「職人技」と言えるでしょう。
企業にとり視聴者に知らせるコマーシャルが命だから、職人たちが、商品を掘り下げ掘り下げ、時間をかけて作ろうと思っています。そのようなコマーシャルを作るからお茶の間のみなさんを魅了させているのです。
いかがでしょうか。CM制作会社に就職した人たちの向きあい方のなかで、オートメーション化したシステムの中でコマーシャルは作られるものという考えを持っている方々がいらっしゃるかもしれません。結論はNOです。
CM制作会社に就職した人たちに求められている能力とは「職人気質」なのです。みなさんもそのあたりのことを踏まえ次に「創造性」が何かということを考えてみましょう。
みなさんの創造性とは画一化されたものであってはならないのです。それが出来る方々は、ハードな仕事であっても大きなやりがいを感じることができるはずです。